名友報121号 「夏のクイズ」  解答と解説

今回のクイズは、比較的易しかったのではないか。回答者もほとんどが正解。

第1問

 次の文章は、日本の著名な歌集の序文から抜き書きしたものです。その歌集の名称と序文の著者とされる歌人の名前を答えてください。  

 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれる。

世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、

きくものにつけて、いひだせるなり。」 

 第1問は、文学史。「やまとことば」によって表現をすることの喜びを宣言している文章だから、該当する歌集は「古今和歌集(古今集)」とわかる。古今和歌集を読んだことのある方は、教科書などで掲載された和歌のいくつかは目にすることもあろうが、古典文学の専攻者か和歌の研究者くらいではないか。で、「紀貫之」は、調べないとわからないかも。

  正解  歌集=古今和歌集   序文の著者=紀貫之 

第2問

 金の塊があります。5g、10g、25gの3種類あり、全部で34個ありました。全部を一度に秤に乗せて量ると370gでした。10gの塊と25gの塊は同じ個数でした。次の問に答えてください。

 1 10gの塊は何個あるでしょう。

 2 25gの塊は合計で何gでしょうか。

 第2問は、3つで考える「鶴亀算」として出題したつもり。方程式を立てれば、答えは簡単だが。鶴亀算で考えると、なかなか難しくなるので、2つは同数とした。方程式では、5gの個数をx、10gの個数をy、25gの個数をzとすると、     x+y+z = 34  ①

   5x+10y+25z=370  ②  の式が立つ。

 この場合yとzは同数だから、 x+2y=34となり、x=34-2yを

 ②の式を簡単にするため両辺を5で割ると、x+2y+5y=74

 34-2y+2y+5y=74 から 5y=40 y=z=8 となる

 正解  10gの塊は8個  25gの塊は 200g 

第3問 

 今年は寅年です。そこで、「寅」の文字を含む鉄道の駅名3つ挙げてください。

「虎」の字もいいことにします。JR各社だけでなく、私鉄の駅でもいいです。現在廃線もしくは廃駅となっていても、令和の初め(2019年5月1日現在)に駅として存在していればよいとします。その駅名とJRなら路線名、私鉄なら鉄道会社名を答えてください。都市高速鉄道(地下鉄)やモノレールの駅は除外します。

 虎(寅)の字を使用する駅名は、意外に見つからなかった。この地方では、

中央本線の名古屋駅から出ると多治見駅の一つ前が「古虎渓」。その手前が「定光寺」で、尾張徳川家の菩提寺、歴代藩主の墓がある。古虎渓は愛知・岐阜の県境、土岐川の沿線に位置し、春の桜、秋の紅葉と季節の花が楽しめる観光名所。

土岐川は愛知県内に入ると庄内川と呼ばれる。

 もう一つ「虎姫駅」は滋賀県、北陸本線の長浜の次の駅。長浜は観光名所として有名だが、虎姫・河毛・高月・木ノ本・余呉と続く一帯は、奥琵琶湖というか、琵琶湖の北部の観光地であり、関ヶ原の合戦当時からの遺跡もあり、歴史の好きな人には楽しみのある地域。訪れたことのある人も多いと思う。

 3つ目は、なじみが薄いかも。あてずっぽうで、北海道に目を向ければ、みかる。「幾寅駅」は根室本線だが、富良野から石勝線との合流駅「新得」に向かい、新得から2つ目の駅。富良野・新得間は何年も前の大雨により不通となって、鉄道会社は、廃線を地元に提案しており、最近地元自治体も廃線に合意したとの報道があった。北海道では、よく聞く話となっている。高倉健さんの主演映画「鉄道員(ぽっぽや)」では、「幌舞」駅として、ロケ地となっていました。出題時、廃線の決定が確認できなかったので、あいまいな出題となっています。

 4つ目は、「虎杖浜駅」。「こじょうはま」と読むようです。室蘭本線の苫小牧駅から、函館方面に9つ目の駅。東室蘭駅の6つ手前の駅です。「虎杖」は、普通、植物の「いたどり」を意味する文字です。調べてみると、やはりアイヌ語で、いたどりの群生する所といった言葉からきているようです。現在は白老町で、虎杖浜温泉とたらこの加工で有名な地域のようです。 

 古虎渓(中央本線)  虎姫(北陸本線)  幾寅(根室本線)

 虎杖浜(室蘭本線)  から3つの駅を書いた方を正解とします。

 なお、「虎ノ門」駅は、地下鉄の駅名としては確認できましたが、地下鉄駅を除外するとしたので、つぶさに調べたわけではないので、私鉄の駅名にあるかもしれませんが、今回の回答者からは他の答えはありませんでした。

 締切日7月7日を待って、11日に抽選を実施し、愛西市のAさんにA賞(図書カード千円)をおくりました。またB賞は今治タオル、C賞はQUOカード(500円)と計6名の方に、賞品をお送りしました、またのご応募をお待ちしています。

※クイズの回答は、7月7日(木)必着。ハガキかFaxで応募してください。1問だけの回答でもいいですが、3問すべてに回答することもできます。3問すべてに応募する場合は「チャレンジ」と表記してください。「チャレンジ」の方は1問でも間違えれば「チャレンジ失敗」となります。正解者から抽選で5名の方に図書カードなどの賞品を差し上げます。

クイズの回答先 名友会事務局 

〒460-0008 名古屋市中区栄五丁目14-4 吉野ビル1F

前回の正解 

問1   作品名「桜の森の満開の下」 著者名「坂口安吾」 

問2   食塩の量  20g  食塩水の量  300g 

問3   大豆