名友報125号 「夏のクイズ」 講評と解説

夏クイズ

第1問

 次の文章は、著名な日本文学作品から一部を抜き書きしたものです。その文学作品の作品名と著者名を答えてください。

 いづれのおほん時にか、女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、いとやんごとなききはにはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。  

(解説) 

 説明もいらないくらいだと思いますが、一応、正解は次のとおりです。

作品名  源氏物語(桐壺の巻)

  著者名  紫式部

  テレビの大河ドラマでも扱われているので、「時事問題」のようでもある。が、他の巻から出題したら、かなりの難問にもなる。今回はサービス・サービス。

第2問

 水槽が二つあり、大きい方(水槽P)は500ℓ、小さい方(水槽Q)は300ℓの水を溜めることができる。

 水道の蛇口が二つあり、片方(蛇口A)は毎分4ℓの水を流すことができ、

もう一方(蛇口B)は毎分3ℓの水を流すことができる。

次の問いに答えてください。

 1)水槽Pに蛇口Aから水を流し、水槽Qには蛇口Bから水を流した場合、どちらの水槽が、どのくらい早く満杯になるでしょうか。

 2)正午に、2つの水槽を同時に満杯にするためには、それぞれ、何時何分か  

   ら水を流し始めればいいでしょうか。 

 この問題も、計算をしやすく数字を調整したら、暗算でもできるくらいに易し

くなってしまった。難しくすることが本意ではないので、そのまま主題したとこ

ろ、一番正解率が高かった。

 水槽Pは500ℓで毎分4ℓ注水するから、125分で満杯となる。水槽Qは3

00ℓで、毎分3ℓ注水だから100分で満杯となる。その差は25分。正午に満杯とするためには、それぞれの所要時間を引いて考える。

 正解は、

  • 水槽Qが25分早い。
  • 水槽Pは9時55分注水。水槽Qは10時20分注水。

   

第3問 

 次の説明から、どこの都市のことか、○○県□□市のように答えてください。

 4つの町が合併してできた、県下第二の人口を有する都市。最近、整備新幹線が,この県まで延伸されたが、この都市には停車駅は設置されなかった。この市の沿岸部には、自然の摂理により作られた巨大な柱状節理が見られる観光地があり、また、市内各所に大根おろしで食べる蕎麦の名店がある。屈指の観光地として、全国的のも数少ない江戸時代の天守が残る(現存天守)「お城」があり、多くの観光客を集めている。

(解説)

 ヒントは、最近「新幹線が延伸された」で、北陸新幹線の敦賀延伸と推測できる。これで、石川県か福井県に限定。県下第二の人口で、石川県なら「小松市」か「白山市」(調査時期により、どちらが2位か微妙)。福井県なら「坂井市」に特定される。「現存天守がある」ことで、北陸では越前「丸岡城」が唯一の現存天守。ここで坂井市と確定できるが、念のためウイキペディアで坂井市を確認すると、2006年3月に、三国町、丸岡町、春江町、坂井町の4町合併により成立とある。

この都市には「停車駅がない」はよく調べないとわからない。旧三国町の「東尋坊」は柱状摂理の連なる海岸線で名古屋からも行きやすい名勝としてよく知られる。大根おろしで食べる蕎麦は「名物」かどうかわからないが、現地へ行くと、そばの店は多く、だいたい大根おろしがついてくる。 

ちなみに、現存天守は、全国に12城。国宝5城、重要文化財7城。

弘前城(青森県)、丸岡城(福井県)、松本城(国宝=長野県)、犬山城(国宝=愛知県)、彦根城(国宝=滋賀県)、姫路城(国宝=兵庫県)、備中松山城(岡山県)、松江城(国宝=島根県)、丸亀城(香川県)、伊予松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)、

 ということで、今回はチャレンジ応募が75%以上を占めた。各問1問だけの回答者が少ないので、1問だけの応募者を優遇することが難しく、全体の正解者で抽選した結果、チャレンジ応募の人の当選率が高くなった。

 特賞(宗次ホールペア鑑賞券)を北区在住のHさんに、A賞(図書カード)を瑞穂区在住のIさんに、B賞(QUOカード)を春日井市のNさん、熱田区のSさん、同じく熱田区のIさん、の3名に、トータル5名の方にそれぞれお送りしました。次回のご応募をお待ちいたしております。

                          (名友会事務局)