令和7年度 福利厚生事業 健康講座 第7回いきいきライフセミナーを実施

令和8年2月16日(月) 午後2時~
名友会では、会員の健康・長寿と充実した生活を願って、健康とライフプ
ランに資する講座を開講しています。第7回となる今年度のセミナーは、2
月16日(月)午後に29名の参加を得て国際センター研修室で開催されま
した。
第7回を迎える今回は、講師に名古屋市立大学医学部附属西部医療センタ
ーの脊椎センター長で副院長でもある稲田 充(いなだ あつし)先生をお迎
えし、先生のご専門である「腰痛と骨粗しょう症」についてお話をいただき
ました。(以下、概略)
□腰椎椎間関節障害(≒ぎっくり腰)
腰椎椎間板関節障害は急に腰椎に捻挫が生じること。安静第一が主体で、
薬物療法(痛み止め)、コルセット固定、リハビリなどを行う。効果のない場
合は椎間関節ブロック(関節注射)や高周波電流を用いた神経焼灼も行う。安
静により3割は症状消失する。7割には変化がないが「慣れ」により痛みは
和らぐ。手術はなるべくしない。
□腰部脊柱管狭窄症
加齢とともに椎間板、腰椎骨に変形が進み、背骨を結びつける靭帯が肥厚
して神経が圧迫されるようになり、腰痛などが生ずる。消炎症剤と血液の流
れを良くする薬を用いるが、手術については患者の余命を考えて対応するこ
とになる。
□骨粗鬆症
骨は毎日、古い部分を壊し(骨吸収)、新しい骨を造って(骨形成)生ま
れ変わる。「骨を造る<骨を壊す」の状態が続くと骨がスカスカになる。日
本では患者の約8割が未治療と言われ、背骨、腕のつけ根、手首、足のつけ
根を骨折しやすくなる。特に脊椎圧迫骨折では背骨が押しつぶされて変形し
てしまう。一度椎体圧迫骨折を起こすと、1年以内に2割が再度骨折を起こ
す。椎体3個が折れると30mmの身長減となる。また背骨のつぶれが進行す
ると背骨が丸くなってしまうこともある。運動不足、やせすぎ、ステロイド
治療、毎日飲酒する方などは骨の検査をした方がよい。
□「骨粗鬆症センター」開設へ
平成8年4月、西部医療センターに「骨粗鬆症センター」を立ち上げる。
産科、糖尿病内科、腎臓内科、リウマチ・膠原病内科、整形外科など多くの
専門科が骨粗鬆症に取り組む。医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士
など多職種が連携して骨粗鬆症の治療開始・継続と転倒予防、リハビリを総
合的にサポートする仕組みを構築していくもの。
日常生活で気をつける点としては、偏りのない食事(お酒を減らすより、
いろいろ食べることに留意する。)、運動(とりわけ思春期に運動部にいた方
には骨粗鬆症が少ない。)が重要である。1つのアドバイスとしては、チー
ズ(カルシウムとビタミンDを含む)を夜寝る前に食べることは効果的と言
える。
講義および質疑を終え、参加した会員からは、「身近な症例を分かりやす
く説明いただいた。」「関節の仕組み、腰痛の種類を知ることができた。日頃
から気になっている骨粗鬆症について知ることができた。」「何事もバランス
が大切と思いました。」「老化も、うまく付き合っていきたいと思えた。」な
どの感想が寄せられました。






